（株）メトランが民事再生法を申請

（株）メトランの概要

法人名：（株）メトラン
所在地：埼玉県川口市川口2-12-18
代表者名：新田一福（代表取締役）
業種：医療機器製造販売ほか
資本金：8750万円
倒産形態：民事再生法申請
負債総額：約17億円

（株）メトランについて

（株）メトランは、1984年に設立され、人工呼吸器や麻酔器、モニターなどの医療機器の製造・販売を行ってきました。特に高頻度振動換気（HFO）タイプの人工呼吸器に強みを持ち、ベトナムにも生産拠点を有していました。2021年4月期には売上高約20億5000万円を計上し、安定した業績を維持していました。

しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響による市場環境の変化や、原材料高騰、円安によるコスト増大が経営を圧迫しました。さらに、製造に不可欠な部品調達の遅れも影響し、資金繰りが急速に悪化したため、2025年2月27日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日監督命令を受けました。申請代理人は山崎良太弁護士（森・濱田松本法律事務所外国法共同事業）ほか4名です。監督委員には松下満俊弁護士（梶谷綜合法律事務所）が選任されました。負債総額は債権者156名に対して約17億円となっています。

今後は、三井住友銀行からDIPファイナンスの融資枠を設定し、資金調達を進めるとともに、スポンサー支援を受けながら事業の継続を目指していく方針です。すでに複数の企業が支援の意向を示しており、スポンサー募集の窓口を（株）みそうパートナーズが担当し、引き続き支援企業の選定を進めていく予定です。