（株）サカイガワが破産開始決定

（株）サカイガワの概要

法人名：（株）サカイガワ
所在地：東京都町田市原町田4-15-13
代表者名：佐藤隆（社長）
業種：環境エネルギー事業
資本金：3000万円
倒産形態：破産開始決定
負債総額：約20億円

（株）サカイガワについて

（株）サカイガワは、1987年に運送業として創業した後、環境エネルギー事業部を立ち上げ、太陽光発電機や蓄電池の販売を主力に営業を展開していました。事業は順調に拡大し、2021年には東京営業所と長野営業所を開設、名古屋や福岡にも営業所を構えるなど、関東以南を中心にリフォーム会社や電器店との取引を強化しました。

しかし、2019年に発生した株式会社エーエルイー（名古屋市）の破産による不良債権が5495万円に達し、その後の営業強化により、2023年9月期には売上高約89億9483万円を計上。それでも、過少資本が続き、資金繰りに余裕がなく、2024年7月までに約3億円の長期未収金が発生。取引先への支払い条件変更を行うなど、信用不安が高まりました。

こうした資金繰りの厳しさや信用不安が続く中、2024年11月21日に破産申請の準備に入り、12月2日には東京地裁より破産開始決定を受けました。破産管財人には、小島伸夫弁護士（東京まどか法律事務所）が選任されました。

環境エネルギー事業は急速に拡大する分野であり、競争も激化していました。その中で、（株）サカイガワは売上高を伸ばしつつも、資金繰りの悪化と信用不安に悩まされ、取引先への支払い遅延や未収金が重なり、最終的に破産申請に至る結果となりました。