松本産業（株）が民事再生法申請

松本産業（株）の概要

法人名：松本産業（株）
所在地：兵庫県西宮市門戸荘7-15
代表者名：松本哲弥（社長）
業種：化学薬品販売ほか
資本金：2000万円
倒産形態：民事再生法申請
負債総額：約19億円（変動の可能性あり）

松本産業（株）について

松本産業（株）は1993年に設立された化学薬品商社で、塗料原料となるペンタリットやトリメチロールプロパンを中心に、取引を展開してきました。メーカーと連携した商品提案や独自の仕入れルートの開拓により、実績を積み重ね、2016年3月期にはピークとなる売上高22億1749万円を計上。しかし、その後の業績は伸び悩み、2020年6月には現代表が事業を継承して新規事業に着手するなど立て直しを図りましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2021年3月期の売上高は16億1388万円、当期純利益は305万円にとどまりました。外部資金への依存度が高い状態が続き、資金繰りが逼迫しました。

2024年3月には旧本社地を売却して資金調達を図るも、資金面での余裕は得られず、取引先からは支払面における不評も聞かれる状況となりました。さらに、金融機関に対する返済のリスケジュールを要請する中で、決算内容に対する疑義が表面化し、信用度が大きく低下。このため、先行きの見通しが立たないことから民事再生法の適用を申請するに至りました。

2024年12月20日、神戸地裁尼崎支部に民事再生法の適用を申請し、同日監督命令を受けました。申請代理人には大森剛弁護士（弁護士法人梅ヶ枝中央法律事務所）らが就任し、監督委員には武田純弁護士（弁護士法人芦屋西宮市民法律事務所）が選任されています。