(医)福慈会ほか1社が破産開始決定

法人名:
・医療法人 福慈会
・医療法人 和伸会
所在地:
・福慈会:三重県名張市東町1901-1
・和伸会:愛知県名古屋市千種区今池南25-5
代表者名:
・福慈会:理事長 坂本長逸氏
・和伸会:理事長 黒田俊氏
業種:医療・介護保健施設経営
倒産形態:破産開始決定
負債総額:合計約97億6,713万円
(福慈会:約66億7,924万円[債権者927名]、和伸会:約30億8,789万円[債権者537名])
医療法人 福慈会と、関連法人である医療法人 和伸会は、2025年4月22日に東京地方裁判所より破産開始決定を受けました。破産管財人には、野田聖子弁護士(永沢総合法律事務所)が選任されています。
福慈会は1980年9月に創業し、診療所や病院、介護老人保健施設の運営を行っていました。名張市を拠点に胃腸科内科・外科などを展開し、近年では神奈川県、埼玉県、東京都、静岡県、新潟県など県外へも積極的に進出していました。その結果、2019年3月期の売上高12億8,956万円は、2024年3月期には40億1,001万円にまで拡大。
しかし、急激な事業拡大に伴って設備投資への負担が大きくなり、金融債務は年商を上回る規模に膨れ上がっていました。さらに、人件費や諸経費も増加し、2023年3月期以降は2期連続で最終赤字となり、資金繰りの悪化が続いていたことから今回の措置に至りました。
一方、関連法人の和伸会は、名古屋市千種区において「和田内科病院」などの医療・福祉施設を経営していましたが、福慈会の経営悪化に連鎖するかたちで破産となりました。
なお、両法人が運営していた施設の一部は、すでに別の法人へ譲渡されているとのことです。
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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。
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