企業概要
- 商号:海商(株)
- 所在地:大阪府大阪市中央区日本橋2-1-22
- 業種:鮮魚・加工品販売
- 資本金:6,005万円
- 設立:2008年3月
- 代表者:髙橋宏和社長
- 負債総額:10億4,837万円
海商(株)について
海商(株)は、8月29日までに事業を停止し、破産手続きを濵田雄久弁護士ほか3名(弁護士法人なにわ共同法律事務所)に一任しました。
同社は1994年5月、百貨店内で運営されていた鮮魚店の経営権を引き継ぐ形で創業し、(株)活魚黒門として法人化。その後、2014年に魚介の煮つけや塩焼きなどの加工品「海商のやわらかシリーズ」の開発に着手しました。2016年には同シリーズが大阪市の大阪トップランナー育成事業に認定され、ギフト事業にも進出。全国の有名百貨店のお中元・お歳暮向けや大手カタログギフト向けにも商品を供給し、2019年2月期には売上高11億3,745万円を計上していました。
しかし、コロナ禍により百貨店の鮮魚販売が落ち込み、企業向けのセールスプロモーション関連も不振に。2021年8月期(決算期変更)には売上高が9億916万円まで落ち込みました。2023年には特許技術をベースに日本政策金融公庫のスタートアップ支援資金を取得。大阪府の「2023年度新事業展開テイクオフ支援事業」にも選定されるなど再建を目指しましたが、2024年8月期の売上高は11億5,767万円にとどまりました。
魚価高騰の影響で価格転嫁が進まず、採算面も悪化。コロナ関連のゼロゼロ融資や資本性ローン、金融債務のリスケジュールなどで資金繰りを維持してきましたが限界に達し、今回の措置となりました。
なお、関連会社の海商テクノロジーズ(株)も同様の措置となっています。

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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。
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