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(株)オンジュワールが破産開始決定

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(株)オンジュワールの概要

  • 法人名:(株)オンジュワール
  • 所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-1-11
  • 代表者名:黒岩将大(社長)
  • 業種:有料老人ホーム経営
  • 資本金:100万円
  • 倒産形態:破産開始決定
  • 負債総額:約16億円

(株)オンジュワールについて

(株)オンジュワールは、2011年に設立され、有料老人ホーム「ドクターハウスジャルダン」などを運営していました。事業は東京都、福岡県、千葉県、神奈川県など複数の地域にわたり展開し、高齢者向け介護施設の運営に注力していました。2023年9月期には売上高約5億円を計上し、一定の業績を維持していました。


しかし、2024年4月に現代表が就任し、経営再建を試みるも、今年9月頃から事業環境が急激に悪化。運営する足立区の施設などで給与遅配が発生し、それに伴い従業員の退職が相次ぎました。この結果、施設運営に支障をきたし、入居者の生活環境にも影響が及び、10月中旬には複数の入居者が退所を余儀なくされる事態が報じられました。こうした状況の中、2024年11月27日に東京地裁より破産開始決定を受けました。破産管財人には清水靖博弁護士(明哲綜合法律事務所)が選任され、負債総額は294名の債権者(うち216名が労働債権者)に対して約16億円に上るとされています。


有料老人ホーム業界は高齢化社会の進展を背景に需要が増加している一方、運営コストの上昇や従業員確保の難しさといった課題を抱えています。(株)オンジュワールもこうした業界の厳しい経営環境に直面し、収益確保が難航していました。また、給与遅配が引き金となり、従業員の大量退職や施設運営の混乱が発生。この結果、入居者対応にも支障が出て施設運営の継続が不可能となり、信頼性が大きく損なわれました。


今回の破産による影響は、従業員の雇用喪失や入居者の移転問題など多方面に波及するとみられます。今後、破産管財人のもとで債権者への対応や資産の整理が進められますが、利用者や地域社会に与える影響が懸念されます。

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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。


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