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鈴川エネルギーセンター(株)が事業停止

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鈴川エネルギーセンター(株)の概要

  • 法人名:鈴川エネルギーセンター(株)
  • 所在地:静岡県富士市今井4-1-1
  • 代表者名:鈴木優作(社長)
  • 業種:バイオマス発電事業
  • 資本金:1億円
  • 倒産形態:事業停止
  • 負債総額:約535億4300万円

鈴川エネルギーセンター(株)について

鈴川エネルギーセンター(株)は、三菱商事パワー(現・三菱商事エナジーソリューションズ(株))、日本製紙(株)、中部電力(株)の三社が共同で設立した合弁会社で、石炭火力発電事業を目的として2013年に設立されました。富士市の旧鈴川工場敷地内に約250億円を投じて発電所を開設し、2016年9月に運転を開始。2017年3月期には売上高約52億1600万円を記録し、順調なスタートを切ったかに見えました。


2022年6月頃からは、石炭を燃料とする火力発電から木質ペレットとA重油を燃料とするバイオマス発電に転換し、これにより2024年3月期の売上高は約138億8700万円にまで増加しました。しかし、主な燃料である輸入木質ペレットの調達コストが急激に上昇したことや、事業運営の中で発生した多額の特別損失により、最終的には224億1900万円という巨額の赤字を計上し、債務超過に転落しました。この結果、事業の継続が困難となり、発電所の運用は経済的に維持できなくなり、2024年12月3日に運用停止が決定されました。


現在、発電所の復旧の見通しは立っておらず、事後処理方法について模索している状況です。

バイオマス発電は、木質ペレットを主な燃料として使用することが一般的ですが、世界的な需要の増加により木質ペレットの調達が困難になり、その価格が高騰。これにより燃料費が増加し、発電所の運用コストが予想以上に膨らみ、事業の継続が困難となりました。発電所の転換に伴う設備投資や運営費用の増加、特別損失の計上により財務状態が急速に悪化し、債務超過に陥り事業停止に追い込まれました。また、木質ペレットの需給バランスの悪化も燃料の調達を困難にし、企業の運営に大きな影響を与えました。

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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。


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