鈴憲毛織（株）が民事再生法を申請

鈴憲毛織（株）の概要

法人名：鈴憲毛織（株）
所在地：愛知県一宮市明地字東下城84-1
代表者名：藤澤亨（社長）
業種：婦人服地製造
資本金：2,500万円
倒産形態：民事再生法申請
負債総額：約22億8,400万円

鈴憲毛織（株）について

鈴憲毛織（株）は1月30日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請いたしました。申請代理人は山形康郎弁護士ほか3名（弁護士法人関西法律特許事務所）です。負債総額は2024年3月期決算時点で約22億8,400万円にのぼります。

同社は1946年に創業し、婦人服向けのテキスタイルメーカーとして、本社および中国・上海などに製造拠点を構え、全国各地に販路を展開してまいりました。ピーク時の1989年3月期には売上高約66億円を計上し、業界内で確固たる地位を築いておりました。しかし、その後は安価な中国製品の流入やアパレル業界の長期的な不況の影響を受け、売上が減少。2018年3月期には売上が10億円を下回り、新型コロナウイルスの影響を受けた2022年3月期には売上高4億5,663万円まで落ち込みました。

その後、受注の回復が見られたものの、2024年3月期は売上高6億2,472万円に対し1,806万円の赤字を計上し、採算の確保に苦戦しておりました。2025年3月期に入っても受注環境の改善が見られず、資金調達の限界に達したため、民事再生法の適用を申請するに至りました。

なお、事業再生ファイナンスを手掛ける（株）Brighten Japanより、約1億円のDIPファイナンスを受ける予定です。今後は民事再生手続きを進めながら、事業の再建を目指します。