法人名 :アッシュ・ペー・フランス株式会社
所在地 :東京都港区青山5-7-17
代表者名:原敏文
業種 :服飾雑貨販売ほか
資本金 :5000万円
種別 :会社更生法申請
負債総額:約29億円
アッシュ・ペー・フランス株式会社は2月24日、東京地裁に会社更生法の適用を申請し同日、保全管理命令を受けました。負債総額は債権者28名に対して約29億円となっています。
同社は1985年8月設立。創業者の個人商店を前身に、主にレディースものの服飾雑貨や衣類の販売を手掛け、「H.P.FRANCE」(アッシュ・ペー・フランス)など多数の屋号で展開し、2022年3月時点で約50の直営店を構えています。フランスやイタリアなどヨーロッパを中心に付加価値の高い輸入服飾雑貨を扱う老舗として知られ、2013年2月期には売上高110億6324万円をあげていました。
しかし、急激な事業拡大や多角化に加え、不正会計などで資金繰りが悪化。2017年に裁判外紛争解決手続を申請し、金融機関から一部債権の放棄を受け、ファンドをスポンサーとした資本の組み換えが行われ、経営陣も一新されました。
近年は自社サイトでのオンライン販売にも注力していましたが、その後も業況は好転せず、「新型コロナウイルス」感染拡大による店舗休業や円安による原価上昇などで業績改善が遅れていました。不採算店舗の閉鎖などを進めましたが、事業再生ADRによる条件変更後の金融債務の一括返済が2023年2月末に迫っていたほか、コロナ特例猶予を受けていた約6億円の社会保険料の支払いも必要となるなか、事業継続と弁済極大化の観点から今回の措置となりました。
なお、国内外の商取引債権は全額を期限通りに返済し、店舗も平常通り営業しています。また、保全管理命令後に三井住友銀行との間で融資枠10億円のコミットメントライン契約を締結し、事業継続の資金繰りは問題ないとしています。
今後は、事業の収益性を高め、スポンサー選定による更生を目指す方針ということです。
なお、会社更生法による倒産は今年初めてとなっています。
取引先の倒産から身を守るためには
取引先の倒産による未入金の発生は、経営者にとって死活問題です。
だからといって、取引先を選ぶ余裕のある企業は少ないのではないでしょうか。
「売上を上げたい」、でも「取引先の倒産は怖い」、「信用できる会社とだけ取引したい」。
そんなジレンマを解決するのが売掛金保証サービス「URIHO(ウリホ)」です。
URIHOは、取引代金の未入金時に代わりにお支払いする売掛保証サービスで、未入金リスクの解消だけでなく、売上拡大や与信管理業務効率化も後押しします。
さらに、URIHOはWeb完結にすることで営業コストを下げて、今までにない低価格でサービスを提供しています。会員登録~保証の申し込みなど、すべての手続きがWebで完結するのでスピーディに保証を利用することが可能です。
この機会に試してみてはいかがでしょうか。
※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。