（株）セイシンが破産開始決定を受ける

（株）セイシンの概要

法人名：（株）セイシン
所在地：埼玉県所沢市東所沢1-17-13
代表者名：金岡孝一（社長）
業種：産業廃棄物処理、収集運搬業ほか
資本金：3000万円
倒産形態：破産開始決定
負債総額：15億円

（株）セイシンについて

（株）セイシンは1986年に設立され、敷地面積3000坪の中間処理工場を拠点に、産業廃棄物の処理業や収集運搬業を手掛けてきました。2000年には混合廃棄物処理業者としてリサイクル推進協議会会長賞を初受賞し、業界で高い評価を得ました。主にゼネコンやハウスメーカーから受注基盤を築き、2013年3月期には売上高28億1834万円を記録。さらに、東日本大震災で発生したがれき処理を請け負い、2014年3月期には売上高100億6373万円と急成長を遂げました。

しかし、震災関連の特需要因が消滅した2015年3月期には、売上高が25億8963万円に急落し赤字に転落。その後も業況は改善せず、2016年3月期には売上高22億7800万円とさらに減少し、2期連続の最終赤字を計上しました。この業績悪化に伴い、経営基盤が徐々に弱体化していきました。

2016年5月には、作業用重機の経理処理に関する問題で関東信越国税局から約1億6000万円の所得隠しを指摘され、追徴課税を受けました。この影響で資金繰りがさらに逼迫し、再度の資金ショートを引き起こしました。これにより、同年12月5日には経営の行き詰まりが表面化しました。

（株）セイシンは、以前の商号「（株）ユーワ」から2016年10月21日に商号を変更しましたが、業績回復の目処は立たず、2025年1月22日、東京地裁より破産開始決定を受けました。破産管財人には石黒一利弁護士（篠崎・進士法律事務所）が選任されました。