

(株)アーク・スタイルの概要
- 法人名:(株)アーク・スタイル
- 所在地:東京都新宿区富久町10-19
- 代表者名:黒田豊(社長)
- 業種:不動産売買ほか
- 資本金:3000万円
- 倒産形態:破産開始決定
- 負債総額:約20億円
(株)アーク・スタイルについて
(株)アーク・スタイルは2005年6月に設立され、不動産売買を中心に、仲介業務やコンサルティングを手掛けていました。代表の黒田氏が兼任していた一級建築事務所との連携を強化し、横浜に支店を設置するなど積極的に営業展開を行い、2019年5月期には売上高34億8053万円を計上するなど、順調な業績を見せていました。しかし、同社は土地売買の有無によって売上高が大きく変動する構造的な課題を抱えており、安定した収益確保が困難な状況に。
2020年5月期以降、中古マンションの販売を開始し、新たな事業領域への進出を図るとともに、代表の黒田氏が関連会社の代表職を退任し、独自の営業体制を構築するため、2024年9月には商号を(株)アクロスから現社名の(株)アーク・スタイルへ変更しました。
しかし、採算性の改善には至らず、業況の悪化が続き、財務の立て直しを試みるも資金繰りが限界に達し、2025年1月8日に東京地裁より破産開始決定を受けました。破産管財人には横山兼太郎弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業)が選任されています。負債総額は約100名の債権者に対し約20億円に上り、今回の措置に至りました。
不動産売買業界は景気変動や市場需要に大きく左右されるため、土地取引が停滞した際には収益の急減が避けられませんでした。同社もこうした不安定な事業構造が経営を圧迫する要因となりました。また、コロナ禍を契機とする市場の変動や、金利上昇に伴う不動産市場の冷え込みも業況悪化に拍車をかけたと考えられます。営業体制の見直しや新商号での再スタートなど再建のための努力は行われたものの、収益改善に繋がらず、最終的に今回の破産決定へと至りました。

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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。
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