日興電子(株)の概要
- 法人名:日興電子(株)
- 所在地:東京都府中市府中町1-10-3(登記上:渋谷区恵比寿4-22-21)
- 代表者名:渡邉和彦(社長)
- 業種:水晶発振器製造ほか
- 資本金:8000万円
- 倒産形態:破産開始決定
- 負債総額:75億8075万円(債権者129名)
日興電子(株)が破産手続きの開始決定
2024年12月25日に事業を停止し、弁護士一任のもと事後処理を進めていた日興電子(株)は、2025年1月9日、東京地裁より破産開始決定を受けました。破産管財人には内藤滋弁護士(はぜのき法律事務所)が選任されており、今後は資産の整理や債権者への対応が進められます。
負債総額は、当初見込みの80億円から75億8075万円に確定し、債権者数は129名にのぼることが判明しました。
前回の記事でも触れた通り、日興電子(株)は水晶発振器や水晶フィルターなどを製造し、大手メーカーを取引先として売上を確保していました。しかし、原材料費の高騰、設備投資負担の増加、次世代製品の研究開発コストが経営を圧迫。さらに、価格競争の激化や資材コストの上昇により利益率が低下し、資金繰りが急速に悪化しました。
加えて、今回の破産手続きの過程で、売上の水増しなど粉飾決算の疑いがあったことや、多重リースを利用した資金調達を繰り返していたことが明るみに出ています。
また、シンジケートローンによる資金調達の見通しが立たなくなったことが決定打となり、2024年12月に事業継続を断念する運びとなりました。
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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。
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