(株)カワセミ(旧:(株)エイム)ほか1社が特別清算開始決定

法人名:
・株式会社カワセミ(旧:株式会社エイム)
・株式会社セリン
所在地:
・カワセミ:栃木県小山市梁2333(登記上:東京都千代田区丸の内3-4-1)
・セリン:同上
代表者名:
・両社とも代表清算人 江田雄二氏
資本金:
・カワセミ:8,000万円
・セリン:8,000万円
業種:自動車用樹脂製品製造
倒産形態:特別清算開始決定
負債総額:合計約16億円(カワセミ:約12億円、セリン:約4億円)
株式会社カワセミと、関連会社である株式会社セリンは、2025年4月21日に東京地方裁判所より特別清算開始決定を受けました。
カワセミの前身は、株式会社エイム・イワクラ(後のセリン)で、自動車の内装・外装部品や機械部品などの製造を手がけていました。特にグリルやコンソール、エンブレム、プラスチックバイザー、バンパー、エアロパーツといった製品を主力に、大手自動車メーカーへ供給しており、2008年3月期には売上高34億5,904万円を計上していました。
しかし、工場開設に伴う投資負担が重く、過剰債務の状態にあったため、2014年に事業を新設会社カワセミへ移管し、セリンは持株会社として機能する体制に移行しました。
その後、カワセミは既存取引先を中心に事業を継続し、2018年3月期には売上高17億6,893万円を記録しましたが、取引先メーカーの生産調整などにより業績は低迷。新型コロナウイルスの影響で部品調達が困難となったことに加え、取引先の減産も重なり、2022年3月期には売上高が6億9,964万円まで落ち込んでいました。
その後、金融機関の支援のもと経営再建を目指し、2024年3月期には売上高約11億円まで回復したものの、税金の支払いや資金繰りの問題から単独での事業継続が困難となりました。
こうした中、神奈川県の企業がスポンサーとして名乗りを上げ、新たな存続会社として株式会社エイムが設立されました。2024年4月5日には、同社へ事業譲渡が行われ、カワセミは清算手続きに入っていました。
持株会社であるセリンも、この清算に伴って今回の特別清算に至ったものです。
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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。
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