(株)ヒロキが再度の資金ショート

法人名: (株)ヒロキ
所在地: 仙台市若林区上飯田4-1-39(登記上:角田市島田字御蔵林3-2)
代表者名: 引地弘喜(社長)
業種: 土砂・資材運搬ほか
資本金: 1,000万円
負債総額: 約12億8,700万円(2024年6月期決算時点)
(株)ヒロキは、1993(平成5)年7月に設立された土砂・資材運搬業者です。創業者である引地弘喜社長は、焼き鳥チェーン店での経験を活かして、当初は移動式持ち帰り焼鳥チェーン「武蔵屋」を展開。スーパーなどの駐車場を賃借し、軽トラックを用いて販売を行っていました。
その後、直営店での試験販売を経て、加盟店オーナーに営業権を譲渡するフランチャイズ方式に転換。加盟店への食材・備品販売やロイヤリティを収益源とし、事業を拡大しました。
しかし、焼鳥事業の縮小に伴い、ゼネコン向けの土砂・資材運搬事業や除去土壌輸送など建設関連分野へと軸足を移しました。事業の多角化を進め、2016年6月期には売上高42億6,495万円を計上しましたが、設備投資負担の増大や採算性の悪化が進行。復興特需の収束やコロナ禍の影響も重なり、2023年6月期には売上高14億4,271万円、1億4,709万円の赤字を計上し、債務超過に転落しました。
2024年6月期は売上高15億3,967万円まで回復したものの、燃料費や車両部品価格の高騰が重なり、9,911万円の赤字を計上。債務超過額はさらに拡大していました。
2025年に入り資金繰りが逼迫、決済の遅延が発生するなど経営悪化が深刻化。3月には経理担当取締役が急逝し、8月17日には引地社長が死去。経営体制の混乱のなかで再建の見通しが立たず、9月3日に再度の資金ショートを起こして事業停止に至りました。
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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。
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