法人名 :MPPKOMATSU株式会社
所在地 :静岡県浜松市西区桜台1-13-1
申請代理人:南栄一
業種 :自動車部品切削加工
資本金 :9950万円
種別 :民事再生法申請
負債総額 :約50億円
MPPKOMATSU株式会社は10月27日、静岡地裁浜松支部に民事再生の適用を申請しました。負債総額は2023年8月末時点で約50億円となっています。
当社は1953年6月金属切削業を目的に創業。自動車エンジンやブレーキに使う小型部品の製造加工を手掛け、冷間鍛造を得意とし、地場大手の輸送機器メーカーなどに受注基盤を形成していました。高い加工技術を有し、従来方式では研磨でなければ加工不能であった0.001mmの精度まで、ハードターニングによる切削加工を可能にしていました。1999年5月には一貫生産体制の確立を目指し、総額約30億円を投じて現本社地である浜松西テクノ工業団地に進出。内製率が高まり、顧客からも評価を得ていました。
しかし、その後も生産設備に対する継続的な投資を要し、2017年12月期以降は減価償却負担を吸収しきれず大幅赤字が続いていました。2022年12月期には30億円を上回る売上高を計上したものの、採算面の改善は遅れていました。借入返済のリスケジュールにより資金繰りを維持していましたが、2023年12月期に入っても状況が好転することはなく、自主再建を断念し今回の措置となりました。
今後は、シートベルトなどを製造する株式会社遠州へ会社分割による事業継承を行い、再建を図るとしています。なお、役員を含む従業員約200人の雇用は継続するということです。
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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。