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有利子負債とは 負債の種類と特徴の解説

有利子負債

負債には無利子負債と有利子負債の2種類があります。負債とは、金融機関からの借入金や返済義務のある社債などです。

今回の記事では、有利子負債とは何か、有利子負債の計算方法、負債や無利子負債などについても解説します。

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有利子負債とは?

有利子負債とは、企業が返済義務を負っている負債のうち利子(金利)を支払う必要のあるものを指します。


銀行からの借入金、社債、コマーシャルペーパー(CP)などは利子をつけて返済しなければならないため、有利子負債に該当します。


社債は、企業が資金調達をする手段の一つで、中長期的な資金調達のために発行する債権です。投資家から直接、資金調達ができることや、銀行からの借入金とは異なり、自由に返済方法を決められる点がメリットで、機関投資家向けには最低金額1億円から、個人投資家向けには最低金額100万円程度から購入できます。


コマーシャルペーパー(CP)とは、企業が短期での資金調達を目的として発行する無担保約束手形のことです。社債と似ていますが、償還期間が通常1年未満であること、社債が証券会社で扱われる一方、CPは銀行でも取り扱いがあることなどの違いがあります。コマーシャルペーパーは通常、割引形式で発行されます。無担保で資金調達するため、企業の信用力が重要で、信用力がある優良企業でないと発行できません。

有利子負債と負債の違い

有利子負債は、負債の一種です。負債とは企業のマイナス財産を指し、銀行からの借入金や商品の買掛金、未払金などが該当します。貸借対照表の「負債の部」には、流動負債と固定負債の分類がありますが、有利子負債と無利子負債の区別はありません。決算書では通常、流動負債と固定負債に分けて表示されますが、利子の有無で分類することで、財務の健全性を判断しやすくなることがあります。


負債の部に記載される流動負債と固定負債は、負債の発生原因や支払い期限によって分類されます。通常の営業サイクル内で発生した負債や、支払い期限が決算日から1年以内のものは流動負債、支払い期限が1年以上先のものは固定負債となります。


流動負債には、支払手形、買掛金、短期借入金、未払金、前受金、預り金、賞与引当金などが含まれ、固定負債には、長期借入金、長期未払金、退職給付引当金などが該当します。

無利子負債とは?

無利子負債は、企業が返済義務を負っている負債のうち、利子(金利)を支払う必要のないものを指します。具体的には、支払手形や買掛金、未払金、社債(ゼロクーポン債のみ)などが該当します。


支払手形とは、支払期日に額面金額を支払うことを約束した有価証券です。支払う側から見た呼び名が支払手形で、受け取る側から見た呼び名は受取手形です。支払手形には約束手形と為替手形の2種類があります。


  • 約束手形:商品やサービスの買い手(支払い側)と売り手(受け取り側)の2社間で完結する手形です。期日までに支払い側が額面金額を支払い、受け取り側は銀行に約束手形を持ち込むことで代金を受け取れます。
  • 為替手形:商品やサービスの買い手(支払い側)と売り手(受け取り側)、代金の支払い手(名宛人)の3社間で取引が行われます。買い手に代わって第三者が代金を支払う形式です。実際にはあまり使われませんが、外国との貿易などの決済で利用されます。

買掛金は、商品やサービスを受けた対価として、後から支払う場合の勘定科目です。取引先から商品やサービスを受け取っており、まだ支払いが済んでいないものが該当します。


未払金は、通常の営業活動において生じるかどうかによって買掛金と区別されます。買掛金は営業活動の中で生じる費用の未払い分を指し、未払金は営業活動とは関係のない断続的な取引で発生した未払い分を指します。


社債は通常、有利子負債に該当しますが、一部のゼロクーポン債は無利子負債です。ゼロクーポン債は、利息(クーポン)がつかない債券です。そのため発行時に額面から割引いて販売され、満期日には額面金額が償還され、購入金額と償還金額の差が利益となります。


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貸借対照表とは?

貸借対照表はバランスシートとも呼ばれ、決算時に提出する財務諸表の一つです。会社の資産状況を示す書類で、左側には資産、右側には負債と純資産が記載されます。


  • 資産
    現金預金や売掛金、有価証券などの流動資産、土地や建物、設備(機械)などの固定資産です。
  • 負債
    買掛金、短期借入金などの流動負債、長期借入金や社債などの固定負債を指します。
  • 純資産
    自己資本とも呼ばれ、資本金や利益余剰金などが記載されます。

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有利子負債の多さから分かること

有利子負債が多い企業は、積極的で挑戦的な経営をしていると考えられます。一方で、負債に利息が加わるため、返済の負担が大きくなり、財務状況が安定しているかどうか、銀行などから懸念されることがあります。


ただし、有利子負債が多いというだけでは、企業の健全性を判断できません。どのような目的で有利子負債が増えているのか、返済の見込みがあるのかといった点を総合的に評価する必要があります。例えば、一時的な研究開発費や設備投資は、今後の事業成長のために欠かせない負債です。自己資金で投資するのが最も健全ですが、成長を見越した大きな開発には費用がかかります。将来の利益で返済できる見込みがあるかどうかを財務諸表と照らし合わせて、企業の経営の安定性や健全性を測るのが一般的です。

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まとめ

負債には、財務諸表に記載される流動負債・固定負債という分け方とは別に有利子負債・無利子負債という分類方法があります。


有利子負債は返済の際に利子をつけて返すもの、無利子負債は返済の際に利子がなく返済できるものを指します。


したがって、有利子負債が多い=返済額以上のものを返済しなければならない、ということです。企業の財務状況の判断材料として用いられることもあります。有利子負債だけでは判断できないため、有利子負債比率、会社規模、事業内容など様々な要因を元に評価するのが一般的です。


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