(株)シュクタニの概要
- 法人名:(株)シュクタニ
- 所在地:石川県鹿島郡中能登町井田80部37
- 代表者名:宿谷二郎(社長)
- 業種:合繊織物製造加工
- 資本金:4000万円
- 倒産形態:破産開始決定
- 負債総額:5億1854万円
(株)シュクタニの概要
1941年に設立された(株)シュクタニは、合繊織物の製造業者として、大手繊維商社の下請工場として活躍していました。
ナイロン織物やポリエステル織物の製造加工を中心に事業を展開し、1978年12月期には売上高10億7428万円を計上するなど、全盛期には繊維業界で高い知名度を誇っていました。特に、スポーツ関連のダウンウェアやゴルフウェア、ダウンジャケット向け薄地織物の受注で市場の需要に応えていました。
しかし、繊維業界全体の不況や円高傾向、さらに海外製品の台頭により業績は徐々に低迷しました。2012年12月期には売上高が2億7280万円にまで落ち込み、2億530万円の赤字を計上。これにより債務超過に転落し、以降も業績は一進一退の状況が続いていました。コロナ禍では「ゼロゼロ融資」を活用して資金繰りをつないでいましたが、2024年1月に発生した能登半島地震で工場や機械設備が被災。修繕費用の目途が立たず、さらに資金繰りが悪化しました。このため、同年1月末に全従業員を解雇し、事業継続が困難な状況に陥りました。
2024年9月18日に金沢地裁七尾支部へ破産を申請し、2024年11月20日に破産開始決定を受けました。破産管財人には森岡真一弁護士(弁護士法人兼六法律事務所)が選任されています。
繊維業界は長年、海外製品との価格競争や国内需要の縮小といった課題に直面しており、下請工場の多くが苦しい経営を強いられてきました。シュクタニも例外ではなく、業界の厳しい状況に対応しきれませんでした。コロナ禍による需要減少やゼロゼロ融資の返済負担に加え、地震被災が経営に致命的な打撃を与えました。復旧費用が調達できず、経営再建は困難と判断された結果、破産手続きに至ったと考えられます。
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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。
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