窯業機械製造の（株）ホンダが破産開始決定

（株）ホンダの概要

法人名：（株）ホンダ
所在地：愛知県碧南市須磨町5-16
代表者名：本田香（代表清算人）
業種：窯業機械製造ほか
資本金：6000万円
倒産形態：破産開始決定
負債総額：約13億1200万円

（株）ホンダについて

（株）ホンダは1920年に三州瓦などの土練機の製造を目的として創業した老舗企業です。その後、窯業機械製造へと事業を転換し、混練機や成形機など窯業関連製品を中心に取り扱う企業として発展しました。しかし、国内窯業業界の衰退が進む中、同分野での事業規模は縮小。環境・ゴミ焼却処理関連の機械製造へシフトすることで経営の立て直しを図りました。

業績不振が続き、特に過去の設備投資による多額の借入が経営を圧迫し、債務超過に陥りました。このため、2008年2月には窯業関連以外の機械製造業を別法人に移管するなど、経営再建を試みました。

近年では、残った窯業機械製造部門も他社に移管し、当社は事業を停止。その後、2024年6月30日に開催された株主総会にて解散が決議されました。

2024年12月18日、名古屋地裁岡崎支部より破産開始決定が下されました。破産管財人には加藤大史弁護士（弁護士法人加藤大史法律事務所）が選任され、負債総額は約13億1200万円に上る見込みです。

窯業機械製造における技術力を持つ企業として地域に貢献してきた（株）ホンダの破産は、地元産業に一定の影響を及ぼす可能性があります。窯業関連市場の動向や同業他社の取り組みが、今後の業界全体の方向性を左右するでしょう。