

(株)アルカディアの概要
- 法人名:(株)アルカディア
- 所在地:福岡県久留米市宮ノ陣3-3-28
- 代表者:中山和子(代表取締役)
- 業種:結婚式場運営
- 資本金:1000万円
- 倒産形態:破産申請予定
- 負債総額:約40億円
(株)アルカディアについて
(株)アルカディアの起源は1973年12月、大川市のパン製造業者によるホテル事業への進出にさかのぼります。その後、独立して1989年に(株)ロイヤルパークホテルとして設立し、2002年には業態を転換して欧米様式の結婚式場「ロイヤルパークアルカディア」を開業しました。さらに「邸宅ウェディング」の商標登録を行い、ハウスウェディング事業に本格参入しました。
その後、小倉・佐賀・太宰府に結婚式場を展開し、2015年12月には福岡市天神に旗艦店「QUANTIC(クアンティック)」を開業しました。2017年8月期にはピークとなる売上高約46億8000万円を計上し、順調に業容を拡大していました。
しかし、2020年の新型コロナウイルス感染拡大により、挙式の延期や中止が相次ぎました。2020年8月期の売上高は約24億3500万円に落ち込み、約6億円の赤字を計上しました。2021年8月期にはさらに利用客が減少し、売上高約12億9300万円、約2億3400万円の赤字となりました。
2022年以降、ウィズコロナの広がりにより挙式の延期・中止は減少したものの、少子化による市場縮小や婚姻数の減少などの影響を受け、2024年8月期の売上高は約21億円にとどまりました。最終赤字は約5億2700万円にのぼり、同期末時点で約6億円の債務超過に陥っていました。
金融機関からの借入や雇用調整助成金を活用して資金繰りを続けていましたが、2025年2月、大串元社長を含む幹部が従業員の休業日数を水増しし、新型コロナの雇用調整助成金を不正受給した疑いで逮捕されました。さらに、2月25日には福岡労働局が約12億円の返還を命じたことを公表し、経営継続が困難となり、破産申請に至りました。
現在、破産手続きは佐野俊明弁護士ほか4名(弁護士法人北浜法律事務所福岡事務所)に一任されています。

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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。
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