（株）ロイヤル、民事再生法を申請

会社概要

法人名：（株）ロイヤル
所在地：愛知県名古屋市中区栄2-11-30
設立：1973年2月
業種：カジュアルウェア・雑貨販売
倒産形態：民事再生法申請
負債総額：93億1,827万円（2024年8月期決算時点）

（株）ロイヤルについて

（株）ロイヤルは、2025年5月27日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、同日に監督命令を受けました。申請代理人は粟澤方智弁護士（粟澤・山本法律事務所）らが務めています。

同社はカジュアル衣料やシューズ、雑貨類を中心に輸入販売を展開し、家電量販店やスポーツショップ、靴の専門チェーン店などへの卸売りのほか、全国のショッピングセンターに直営店も出店していました。近年は衣類や靴に加え、小型電動バイクや冷蔵庫付きテーブルなど、商品ラインナップを拡充。出店ペースも加速していました。

2022年には岡山県に物流センターを新設し、翌2023年8月期にはコロナ禍からの経済回復を追い風に、売上高は133億7,934万円を記録。しかし、円安による仕入れコストの上昇、在庫確保や物流施設取得に伴う借入金の増加が収益を圧迫し、最終利益はわずか254万円にとどまりました。

さらに、2024年8月期には物価高騰の影響で消費者マインドが冷え込み、売上高は113億9,385万円まで減少。最終赤字は5億7,614万円を計上し、経営は一気に悪化。2025年8月期に入っても状況は好転せず、資金繰りが限界を迎えたことで、自力再建を断念し、今回の法的手続きに至りました。