（株）MJが特別清算開始決定を受ける

（株）MJ の概要

法人名：株式会社MJ
所在地：長野県千曲市鋳物師屋150
代表者名：森川潤一（代表清算人）
業種：自動車部品精密鋳造
設立：1946（昭和21）年9月
資本金：1億円
倒産形態：特別清算開始決定
負債総額：約61億9300万円

（株）MJ について

（株）MJは11月19日、長野地裁上田支部より特別清算開始決定を受けました。負債総額は約61億9300万円（2024年3月期決算時点）です。

同社は1945年10月に創業し、当初は軽合金鋳造を行っていましたが、1949年5月より鋳鉄鋳造を開始しました。1952年3月には大手自動車メーカーとの取引をスタートし、シリンダースリーブやベアリングキャップなどの自動車鋳鉄鋳造部品を主力に、産業機械向けの鋳造部品の製造も行っていました。2008年3月期には売上高約80億8800万円を計上するなど、一定の地位を築いていました。

しかし、部品生産の海外シフト、電気自動車への移行、軽量化ニーズの高まり、技術革新への投資負担、サプライチェーン混乱、原材料価格の高騰など、複数の構造的課題が重なり業績は悪化。主力メーカー以外の自動車メーカーへ販路を拡大し、一定の回復傾向を見せていたものの、自動車産業全体の構造転換により鋳造部品の長期的な需要減少が見込まれ、自動車産業以外の顧客開拓が喫緊の課題となっていました。

財務内容の脆弱化も続くなか、2024年9月には会社分割により事業を譲渡し、残務整理を進めていました。そして2025年8月1日、存続期間の満了により解散していました。