(株)中田運輸の概要
- 法人名:(株)中田運輸
- 所在地:大阪府大阪市大正区南恩加島6-17-4
- 代表者名:中田浩一
- 業種:一般貨物自動車運送業
- 資本金:1000万円
- 倒産形態:民事再生開始決定
- 負債総額:約5億4000万円
(株)中田運輸について
(株)中田運輸は、1965年に中田商店として創業し、2011年に法人化後、規模を拡大してきた一般貨物自動車運送業者です。泉北支店や倉敷支店を開設し、大手系列運送業者の下請業務や金属商社などを中心に安定した受注基盤を構築。2019年3月期には売上高約26億600万円を計上しました。
しかし、2020年には一部取引先の撤退や新型コロナウイルスの影響で受注が減少。さらに2020年4月には車両停止(140日間)の行政処分を受け、売上高は大幅に減少しました。2021年3月期の売上高は約7億8500万円に落ち込み、約2億円の赤字を計上するなど業績が悪化。中小企業活性化協議会の支援を受け再生計画を立て、車両売却や債務のリスケジュールを行いましたが、業況改善が見られず、2023年3月期まで4期連続で大幅な赤字を計上しました。
こうした背景から2024年11月5日、大阪地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、同日、民事再生開始決定を受けました。申請代理人は尾島史賢弁護士(尾島法律事務所)、監督委員には野城大介弁護士(きっかわ法律事務所)が選任されています。
一般貨物自動車運送業界では、燃料費や人件費の上昇、受注環境の変化が中小事業者に大きな影響を与えています。特にコロナ禍以降の物流需要の変動や、行政処分による車両の停止は、業績悪化の直接的な要因となりました。また、景気減速と重なる形で受注基盤を支える企業からの業務撤退が相次ぎ、今回の民事再生開始決定に至ったものと考えられます。
関連記事
工事代金未払いは契約書なしでも回収できる?知っておくべきこと9選
資金繰りの解説 重視すべきポイントとキャッシュフローとの違いについて
売掛金保証サービス「URIHO(ウリホ)」は、取引先の倒産や未入金時に取引代金を代わりにお支払いするサービスです。事前に取引先に保証をかけておくことで、与信管理をしなくても安心して取引を行うことができます。また、督促業務に時間や労力を割く必要がなくなり、営業活動に集中することが可能です。
また、URIHOはすべての手続きがWeb上で完結し、スピーディに利用開始することが可能です。売掛金の回収にご不安がある場合は一度導入をご検討ください。
※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。
関連記事