

山崎ダイカスト(株)の概要
- 法人名:山崎ダイカスト(株)
- 関連会社:ロード電子工業(株)
- 所在地:神奈川県横浜市港北区綱島東3-6-5
- 代表者:山崎博次(山崎ダイカスト)、山崎裕子(ロード電子工業)
- 業種:ダイカスト鋳造・金型設計製作ほか
- 資本金:山崎ダイカスト 8000万円 / ロード電子工業 1500万円
- 倒産形態:破産開始決定
- 負債総額:29億9132万円
山崎ダイカスト(株)が破産手続きの開始決定
山崎ダイカスト株式会社と、関連会社であるロード電子工業株式会社は、1月21日に秋田地方裁判所大曲支部より破産開始決定を受けました。破産管財人には佐々木優弁護士が選任されました。負債総額は、山崎ダイカストが債権者111名に対して27億157万円、ロード電子工業が債権者103名に対して2億8975万円となり、2社合計で29億9132万円にのぼります。
山崎ダイカストは横浜市港北区に本社を置き、秋田県美郷町に工場を構えていました。マグネシウム・アルミニウム・亜鉛などを使用したダイカスト鋳造や金型設計・製作を手掛け、自動車や各種精密機器の部品として供給していました。ピーク時の2008年5月期には売上高52億1098万円を計上するなど、業界内で一定の地位を確立していました。
しかし、2008年のリーマン・ショック以降、売上が減少し、2014年5月期には約8億9000万円まで縮小しました。業績悪化のなか、金融機関からの借入返済猶予を受けながら、工場売却などを進めて経営再建を図りましたが、収益基盤の再構築は困難な状況が続いていました。
このような状況のなか、2024年には2社の工場や大半の従業員を株式会社プログレスダイカスト秋田へ譲渡し、事業の継続を確保しました。しかし、最終的には自力再建を断念し、今回の破産申請に至りました。
近年、自動車業界ではEV(電気自動車)シフトが進み、部品需要の変化や原材料価格の高騰が企業経営に影響を及ぼしていました。さらに、円安や人件費の上昇も企業の採算を圧迫する要因となりました。工場売却や借入返済猶予など、段階的な縮小策を講じたものの、業績の根本的な回復には至らず、最終的に破産という決断をせざるを得ない状況となりました。

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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。
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