（株）幸家が破産開始決定

（株）幸家の概要

法人名：（株）幸家
所在地：福岡県北九州市八幡東区春の町2-7-18
代表者：今里晋也（代表清算人）
業種：茶・飲料卸
資本金：3000万円
倒産形態：破産開始決定
負債総額：約15億円

（株）幸家について

（株）幸家は2003年に設立され、茶や飲料のほか、一般食品も幅広く取り扱う食品卸売業者でした。JAや全国展開する食品卸売会社、商社などに販路を持ち、積極的な営業拡大により、2021年2月期には約20億円の売上を記録しました。しかし、事業拡大の一方で採算性は低く、資金繰りは借入金に依存しており、余裕のない経営状態が続いていました。さらに、資本提携していた企業との取引解消が相次ぎ、経営環境が悪化していました。

2023年3月には武谷尚幸社長が急逝し、事業の継続が困難となり、以降、事業を停止し、多額の債務処理が必要となりました。2024年9月30日に株主総会で解散を決議し、10月2日に今里晋也弁護士が代表清算人として債務整理を進めましたが、最終的に2025年1月30日、福岡地裁小倉支部より破産開始決定を受けました。破産管財人には青木洋弁護士が選任されました。

同社は売上規模を拡大したものの、利益率が低く、過度な借入に依存した経営を続けており、財務基盤の脆弱さが経営悪化時に致命傷となりました。また、資本提携先との取引解消は大きな打撃となり、経営基盤の安定性をさらに損なうこととなりました。さらに、社長の急逝により事業の継続が困難となり、債務整理が進められたものの、負債が大きく、最終的に破産にいたりました。