法人名 :株式会社マキノ出版
所在地 :東京都中央区日本橋茅場町3-4-2
代表者名:室橋一彦
業種 :出版業
資本金 :5000万円
種別 :民事再生法申請
負債総額:約15億円
株式会社マキノ出版は3月2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けました。負債総額は約15億円となっています。
同社は1974年設立のマイヘルス社を前身として、1997年に設立。1974年創刊のシニア向け健康雑誌のパイオニアである「壮快」、健康情報全般を扱う「安心」、女性向けの美容や健康に関する情報誌「ゆほびか」等の雑誌をはじめ、家電や文房具などの製品情報を取り扱う「特選街」、ムック本、書籍等を年間90点ほど出版していたほか広告業も手掛けていました。シニア層をターゲットとした事業展開で、健康ブームも背景に1996年2月期には売上高約38億5400万円をあげていました。
しかし、以降はインターネットの普及による紙媒体の需要減少や購読者の高齢化、出版市況の低迷により減収で推移していたうえ、コロナ禍以降はさらに業績が悪化。2022年2月期は売上高が約15億円にまで落ち込み、採算悪化による赤字決算も続きました。この間、コロナ関連融資の利用などにより資金繰りを維持する一方で、「特選街」の休刊によるWEBサービスへの注力や、文京区の自社ビルから日本橋への本社移転、人員削減などを進めていました。
こうしたなか、2022年以降は紙価格の上昇に伴うコストアップなどが重なったことで資金繰りが悪化したため、自力での再建を断念し今回の措置となりました。
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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。