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(医)福慈会が破産申請

(医)福慈会
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(医)福慈会の概要

  • 法人名:(医)福慈会
  • 所在地:三重県名張市東町1901-1
  • 代表者名:坂本長逸(理事長)
  • 業種:病院・介護保健施設運営
  • 設立:1990年(平成2年)1月
  • 倒産形態:破産申請
  • 負債総額:約66億7900万円

(医)福慈会について

(医)福慈会は、1980年9月に名張市で胃腸科内科・外科などを診療する診療所として開院しました。その後、一般病院や老人介護施設の運営を開始し、近年は神奈川県、埼玉県、東京都、静岡県、新潟県など、県外にも積極的に診療所を開設してきました。急速な事業拡大の結果、売上高は2019年3月期の12億8956万円から2024年3月期には40億1001万円へと大幅に成長しました。


しかし、事業拡大に伴い、多額の設備投資が必要となり、金融債務は年商を上回る水準にまで膨らみます。さらに、人件費や諸経費の増加も重なり、2023年3月期以降は2期連続で赤字を計上し、資金繰りが逼迫。最終的に経営の継続が困難となり、破産申請に至りました。


2024年2月5日、東京地裁に破産を申請しました。申請代理人は阿部信一郎弁護士(霞ヶ関国際法律事務所)、保全管理人には野田聖子弁護士(永沢総合法律事務所)が選任されています。なお、各施設は現在も運営を継続しており、今後は別法人への事業譲渡を目指す方針です。


医療・介護業界では、高齢化に伴う需要の増加を見越して施設を拡充するケースが増えています。しかし、(医)福慈会は急激な事業拡大により設備投資の負担が大きくなり、経営リスクが高まったと考えられます。また、医療・介護施設の運営には多くの人員が必要であり、人件費の負担が大きくなりやすい傾向があります。さらに、光熱費や医療材料費の上昇も経営を圧迫する要因となりました。


現在、福慈会の各施設は運営を続けていますが、今後は別法人へ事業譲渡が行われる予定です。買収先や事業継承の具体的な詳細については、今後の動向が注目されます。

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※本記事は株式会社東京商工リサーチが発行する「TSR情報」掲載の「倒産速報」を参照し、作成しております。


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