（株）エヌケイシーが破産開始決定

企業概要

業種：テニススクール・ヨガスタジオほか運営
法人名：（株）エヌケイシー（旧：（株）センティア）
所在地：富山県高岡市中川本町1-12
負債総額：約11億円
設立：2008（平成20）年8月
代表者名：中川賢哉
資本金：500万円

（株）エヌケイシーについて

（株）エヌケイシー（旧：（株）センティア）は7月29日、富山地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には山田博弁護士ほか1名（山田・中山法律事務所）が選任された。

2005年7月、センティア・ピットとして創業。富山市内を中心に、富山県および石川県においてテニススクールやヨガスタジオを出店。さらに、富山市上袋で温浴施設「まちなか天然温泉ゆくりえ」の運営も開始した。ピーク時にはインドア型テニススクールは8店舗・会員数2000名超を抱え、ホットヨガスタジオも12店舗まで拡大し、2019年7月期には売上高約5億5000万円を計上した。

しかし、コロナ禍における緊急事態宣言下ではテニススクールやヨガスタジオは不要不急の外出自粛の対象となったことで、既存会員の退会・休会が急増。新規会員の獲得も困難となり、2022年7月期には売上高が約2億5700万円まで低下し、赤字を計上した。2024年7月期は売上高が約3億2000万円に回復したが、550万円の赤字となり、債務超過額が拡大した。

業績不振に加え、新規出店に投じた借入負担も重く、資金繰りは逼迫。先行きの見通しが立たないことから事業継続を断念し、今回の措置となった。
なお、テニススクールおよびヨガスタジオの大部分は他社が運営を引き継いでおり、温浴施設は2025年7月28日までに営業を停止している。