取引先を信用して、代金の後払いを認める行為が「与信」です。与信があるからこそ、企業は代金を受け取る前でも商品やサービスを渡せます。
しかし、与信には取引先が代金を払えなくなるリスクがあります。リスクを抑える手立てが「与信審査」です。
本記事では、与信審査の目的や信用調査との違い、進め方の4ステップ、与信限度額の決め方までを、順を追って解説します。あわせて、中小企業が与信管理の手間を減らす方法も紹介します。
与信審査の定義と信用調査の違い
まずは、与信審査の言葉の意味を正しく理解しておきましょう。
また、与信審査とよく似た言葉に「信用調査」があります。両者は混同されがちですが、果たす役割は異なるので、それぞれ解説します。
与信審査とは
与信審査とは、取引先に代金の後払いを認めてよいかを見極める手続きです。
取引先が代金を支払えるかどうかは、取引を始める前には分かりません。代金を受け取れないまま商品だけを渡せば、売上は損失に変わります。そこで、相手の支払い能力を取引前に調べる作業が与信審査です。調べた結果をもとに、後払いを認める上限額を決めます。
例えば、新規の取引先には毎月50万円まで、といった形で上限を設けます。上限を守って取引すれば、万が一の際の損失を一定の範囲に抑えられます。
後払いを認める行為自体を「与信」と呼びます。一方、認めてよいかを見極める作業が、与信審査です。
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与信審査の目的
与信審査の最大の目的は、売掛金の未回収を防げる点です。
商品を先に渡した後で代金を回収できなければ、売上は損失に変わります。仕入代金や人件費は先に出ていくため、未回収が増えるほど資金繰りは厳しくなります。損失を埋め合わせるのは簡単ではありません。例えば、利益率10%の会社が100万円を回収できないと、穴埋めには1,000万円もの追加売上が必要です。1件の未回収でも、経営は揺らぎます。
与信審査で取引先の信用力を見極め、適切な与信限度額を決めておくと安心です。回収の不安を抱えずに取引を進められるため、企業は本業に集中できるでしょう。
与信審査と信用調査の違い
与信審査と信用調査はよく混同されますが、両者は「準備」と「判断」の関係にあります。
先に信用調査で取引先の情報をそろえ、与信審査で取引の可否を判断します。順番を意識すると、役割の違いは明確です。信用調査だけでは、取引してよいかの結論は出ません。
例えば、決算書を入手しただけでは、いくら後払いを認めてよいかは決まりません。集めた数字を読み解き、限度額を決める作業が与信審査です。
主な違いを、以下の表にまとめました。
| 項目 | 信用調査 | 与信審査 |
| 役割 | 判断材料を集める | 集めた材料で判断する |
| 内容 | 財務や評判の情報収集 | 情報の分析と限度額の決定 |
| 位置づけ | 与信審査の準備段階 | 信用調査を受けた最終判断 |
信用調査は判断の材料づくり、与信審査は最終的な判断と整理できます。
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与信審査をしないと起こる3つの経営リスク
ここでは、与信審査をしないと起こる3つの経営リスクを、具体例とあわせて解説します。
売掛金が未回収になる
与信審査をしない最大のリスクは、売掛金を回収できないおそれがある点です。
取引先の支払い能力を確かめずに後払いを認めると、相手が払えない状態でも取引を続けてしまいます。相手が倒産すれば、売掛金はほとんど回収できません。例えば、100万円の商品を納品した直後に取引先が倒産すると、仕入代金や人件費だけが手元から出ていきます。利益どころか、原価の分まで損失になります。
未回収が一度起きると、資金繰りへの打撃は深刻です。納品済みの商品は戻らず、かけた手間も損失になります。
また、回収のための督促や法的手続きにも、時間と費用がかかります。一度焦げついた売掛金は、数年かけても全額は取り戻せません。本来の業務が止まる分の損失も、見過ごせません。
取引前に相手の状態を見極めておけば、未回収による損失を軽減できます。
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反社会的勢力との取引につながる
反社会的勢力との取引も、与信審査を省いたときのリスクです。
反社会的勢力とは、暴力団など、暴力や威力で不当に利益を得ようとする集団です。取引相手の素性を調べないと、相手が反社会的勢力でも気づかず契約してしまいます。暴力団排除条例は、すべての都道府県で定められています。事業者には、取引相手が暴力団でないかの確認や、利益供与を避ける対応が必要です。
取引が表に出れば、信用の回復は簡単ではありません。銀行融資を断られたり、ほかの取引先から契約を切られたりするおそれもあります。
反社会的勢力と一度でも契約を結ぶと、すぐには解消できません。解消には、弁護士への相談や多額の費用が必要となる場合があります。
与信審査で相手の素性を調べておけば、反社会的勢力との契約リスクを抑えられます。
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連鎖倒産に巻き込まれる
連鎖倒産も、与信審査を怠ったときに起こり得る深刻なリスクです。
連鎖倒産とは、取引先の倒産をきっかけに、自社まで倒産へ追い込まれる状態です。大口の取引先から売掛金を回収できなくなると、自社の資金は一気に不足します。
例えば、売上の半分を1社に頼る会社が、頼みの取引先の倒産で売掛金を失う場合を考えます。資金繰りはたちまち行き詰まる事態です。手元の資金が尽きれば、仕入代金や給与の支払いも滞ります。
1社への依存度が高いほど、連鎖倒産のリスクは大きくなります。特に売上の3割以上を1社に頼る会社は、注意が必要です。1社の倒産で売上の3割が消えれば、立て直しは容易ではありません。
与信審査で取引先の状態を見極めておけば、経営状態が不安定な取引先への依存を避けられるので、連鎖倒産のリスクを下げられます。
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与信審査の手順
与信審査と聞くと、難しく感じるかもしれません。しかし、流れは決まっており、順番に進めれば迷いません。
ここでは、与信審査の進め方を4つのステップに沿って解説します。各ステップで何をすべきかを、順番に確認していきましょう。
1.取引先の情報を集める
まずは、取引先の情報を集めましょう。判断材料がそろわなければ、相手の支払い能力は評価できません。
集める情報は、主に以下の3種類です。
- 貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書
- 登記情報や代表者の経歴
- 取引先の支払い実績や業界での評判
情報は、相手から直接受け取るほか、信用調査会社の報告書や登記簿からも入手できます。
1つの情報源だけでは、見落としが起こりがちです。例えば、決算書の数字がよくても、支払いの遅れが評判として出ている場合もあります。そのため、できるだけ多くの材料を、複数の入手先からそろえると安心です。
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2.集めた情報を分析する
次に、集めた情報を分析します。
数字や事実を眺めるだけでは、支払い能力は判断できません。情報を読み解いて初めて、相手の安全度が見えてきます。分析では、財務の数値だけでなく、経営者の人柄や事業の将来性も確かめます。数値だけの分析では、危険を見落とす場合もあるため注意が必要です。例えば、利益が出ていても、借入が急に増えた会社は注意が必要です。
急な役員の交代や、主力商品の販売停止も見逃せない変化です。数字の裏にある変化まで読み取る姿勢が大切です。
分析の具体的な方法は、後の章で3種類に分けて解説します。
3.与信限度額を決める
情報を分析した後は、与信限度額を決めましょう。
与信限度額とは、取引先に後払いを認める金額の上限です。上限を決めずに取引すると、未回収が起きたときの損失が想定を超えて膨らみます。
例えば、限度額を300万円と決めておけば、残高が300万円に達した時点で出荷を止められるので、損失の拡大を防げます。限度額があると、現場の担当者も出荷を止める基準に迷いません。また、上限があれば、担当者が個人の判断で大口取引を進める事態も防げます。
金額の線引きがあれば、担当者は安心して判断できるでしょう。
限度額の具体的な決め方は、後の章で3つのパターンに分けて紹介します。
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4.取引条件を決める
最後に、取引条件を決めましょう。
限度額に加えて、以下のような取引条件も決めておくと安心です。
- 支払い方法(現金・振込・手形など)
- 支払いサイト(締め日から入金までの期間)
- 担保や連帯保証の有無
条件を細かく定めるほど、回収リスクはさらに下がります。例えば、支払いサイトを短くすれば、代金を受け取るまでの期間が縮まります。信用に不安が残る相手には、前払いや一部入金が有効です。
取引の実績を重ねながら、少しずつ条件を緩める進め方も考えられます。取引条件まで決めて、与信審査はようやく完了します。
決めた条件は、契約書に必ず明記しておきましょう。
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与信審査で使う3つの分析方法

与信審査の手順の中でも、特に大切なのが情報の分析です。集めた情報をどう読み解くかで、判断の精度が変わります。数字を並べても、意味を読み取れなければ正しい判断にはつながりません。
分析方法は、大きく3種類に分けられます。1つの方法に頼らず、組み合わせて使うのが基本です。ここでは、3つの分析方法を順に解説します。
定量分析
定量分析とは、決算書の数値をもとに、取引先の財務の健全さを測る方法です。
数値は客観的な事実であり、誰が見ても同じ結論を導けます。担当者の感覚に左右されない点が、定量分析の強みです。
与信判断でよく使う主な指標は、以下の3つです。
| 指標 | 計算式 | 目安 |
| 流動比率 | 流動資産÷流動負債×100 | 120%以上が目安。100%を割ると短期の支払い能力に注意 |
| 自己資本比率 | 自己資本÷総資本×100 | 30%以上で安定。10%未満は財務基盤が弱い |
| 売上高経常利益率 | 経常利益÷売上高×100 | 4%以上で良好。マイナスは本業の不振を表す |
表の見方を、流動比率で確かめてみましょう。流動資産が1,200万円、流動負債が1,000万円の会社なら、流動比率は120%です。これは、1年以内に返す負債よりもすぐ使える資産が多い状態を表すので、資金繰りにはひとまず余裕があると読み取れます。
数値が目安を下回る取引先には、限度額を低めに設定する判断が安全です。
ただし、1期だけの数字では判断を誤る場合があります。できれば3期分を並べ、数値の推移まで確かめると安心です。反対に、3つの指標がそろってよければ、限度額を上げる判断もできます。財務の数値が良好な相手とは、安心して取引を広げられるでしょう。
複数の指標と推移を組み合わせれば、財務の全体像をつかめます。
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定性分析
定性分析とは、数値で表せない情報から、取引先の信用力を測る方法です。
決算書の数字がよくても、経営者の姿勢や業界の動き次第で、経営は急に傾きます。数字以外の要素を見ないと、危険を見落とします。
定性分析で確かめる主な点は、以下の3つです。
- 経営者の経歴や評判
- 従業員の定着率や社内の雰囲気
- 業界全体の成長性や競合との関係
例えば、社員の入れ替わりが激しい会社は、内部に問題を抱える場合があります。給料の支払いが遅れていたり、職場の雰囲気が悪かったりするサインかもしれません。
経営者と直接会って話すだけでも、多くの手がかりが集まります。受け答えのあいまいな相手には、注意が必要でしょう。
現場の空気感も、信用力を測る大切な材料です。数字には表れない不安材料に気づける点が、定性分析の強みです。
ビジネスモデル分析
ビジネスモデル分析とは、取引先がどのように利益を生んでいるかを確かめる方法です。
ビジネスモデルとは、商品やサービスでお金を稼ぐ仕組みです。利益の出る仕組みが弱い会社は、今は黒字でも、将来は資金不足に陥ります。例えば、安売りで集客する会社は、仕入れ値が少し上がるだけで赤字に転じるリスクが高いです。
販売先の偏りも、見逃せない弱点です。例えば、売上の8割を1社に頼る会社は、相手を失うと売上が一気に消えます。逆に、取引先が幅広く分散している会社は、1社を失っても影響は小さく済むでしょう。
仕入先や販売先の広がりも、あわせて確かめておくと安心です。特定の相手に頼りきった会社とは、慎重に取引を始める必要があります。
決算書の数字だけでは、将来の危うさは見えません。ビジネスモデルまで踏み込めば、数字に表れない弱さにも気づけます。
与信限度額を決定する3つのパターン
与信限度額を決めずに取引すると、損失が想定以上に膨らむおそれがあります。とはいえ、金額の決め方に決まった正解はありません。会社によって、重視する基準が変わるためです。
ここでは、与信限度額を決める3つのパターンを、計算例とあわせて解説します。
仕入債務を基準にする
1つ目は、取引先の仕入債務を基準にする方法です。
仕入債務とは、取引先が仕入先に支払う予定の未払い代金です。一般には買掛金が当てはまります。他社へ毎月支払えている金額は、相手の支払い能力を映す目安です。
例えば、買掛金残高が300万円なら、与信限度額も300万円を目安にします。毎月300万円を他社へ支払える相手なら、同じ規模の後払いにも耐えられます。実際の支払い行動を根拠にできる点が強みです。
ただし、買掛金が一時的に膨らんでいる場合は、注意が必要です。数カ月分の買掛金を見比べ、平均的な水準で判断します。一時的な数字だけで決めると、後で何度も限度額を見直す手間が増えます。
取引先の支払い実績に基づくため、現実に近い限度額を決められるでしょう。
取引予定額を基準にする
2つ目は、自社の取引予定額を基準にする方法です。
取引で生じる売掛金の最大額が分かれば、必要な限度額も見積もれます。
計算の出発点は、月々の取引額と支払いサイトです。例えば、毎月100万円を売り上げ、支払いサイトが2カ月とします。代金を受け取るまでに、売掛金は最大200万円までたまります。未回収のリスクは、たまった売掛金の額と同じです。限度額も、200万円を目安に設定します。
取引量が増える見込みなら、限度額にも少し余裕を持たせると安心です。反対に、初めての相手なら、小さめの限度額から始めると安全です。
取引を重ねて信用が確かめられたら、少しずつ限度額を引き上げましょう。取引規模に合わせて決めるため、無理のない金額に収まります。
純資産を基準にする
3つ目は、取引先の純資産を基準にする方法です。
純資産とは、会社の総資産から負債を差し引いた、正味の財産です。言いかえると、全財産から借金を返した後に残る、本当に会社のものといえるお金を指します。例えば、総資産が1億円、負債が6,000万円の会社なら、純資産は4,000万円です。純資産は、決算書の貸借対照表で確認できます。
純資産が厚い会社ほど、倒産する危険は低いと考えられます。たとえ一時的に赤字が出ても、ためてきた純資産があれば持ちこたえられるためです。反対に、純資産が少ない会社は、わずかな赤字でも資金が足りなくなります。負債が資産を上回り、純資産がマイナスになった状態を「債務超過」と呼びます。債務超過の会社は、倒産の危険が高い状態です。
支払い能力の高さは、純資産の大きさに表れます。例えば、純資産5,000万円の会社なら、10~20%にあたる500万~1,000万円が限度額の目安です。純資産が少ない相手には、割合を下げて限度額を抑えます。反対に、純資産が厚く実績も十分な相手なら、割合を上げた限度額も安全です。
相手の体力に見合った、無理のない限度額を設定できます。
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与信審査を形骸化させないポイント
与信限度額を決めれば、与信審査はひとまず完成します。しかし、取引先の経営状態は一定ではありません。最初は健全だった相手が、数カ月後に資金繰りに苦しむ場合もあります。だからこそ、与信審査は決めた後の運用が大切です。
ここでは、与信審査を形だけで終わらせない3つのポイントを解説します。
与信限度額を定期的に見直す
1つ目のポイントは、与信限度額の定期的な見直しです。
取引先の業績は、決算のたびに上下します。最初に決めた限度額のままでは、相手の悪化に気づけません。
例えば、1年に1回は決算書を取り直し、業績が落ちた相手の限度額を引き下げます。逆に、業績が伸びた相手は限度額を引き上げ、取引を広げる判断もできます。
見直しのきっかけは、決算だけではありません。取引先の支払い遅延や悪い噂に気づいたら、決算を待たずに限度額を下げます。
定期的な見直しと異変に気づいたときの早めの対応で、損失のリスクを抑えられます。
与信管理規程を作成して社内に共有する
2つ目のポイントは、与信管理規程を作り、社内で共有する取り組みです。
与信管理規程とは、与信審査の手順や限度額の決め方を文書にした社内ルールです。規程には、次のような項目を盛り込みます。
- 与信限度額の計算方法
- 審査に必要な書類と入手の手順
- 限度額を見直す時期と担当者
基準が文書になければ、判断は担当者ごとにばらつきます。担当者が辞めれば、積み上げた基準も引き継げません。
例えば「限度額は純資産の20%まで」と決めておけば、誰が審査しても同じ結論です。担当者が代わっても、規程があれば判断はぶれません。
文書化して共有すれば、審査の質を会社全体で保てます。
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営業と管理部門で役割を分ける
3つ目のポイントは、営業部門と管理部門で役割を分ける体制づくりです。
営業担当者は、売上を伸ばすために取引を広げたいと考えます。審査まで営業に任せると、限度額の判断が緩みがちです。
例えば、与信限度額の最終判断は管理部門が担い、営業は申請までを受け持ちます。役割を分ければ、売上を伸ばしたい気持ちが審査に入り込みません。管理部門は数字だけを見て、冷静に可否を判断できます。
二重のチェックが働くため、甘い審査による損失も防げます。偏りのない判断こそ、会社全体の利益を守る土台となるでしょう。
与信審査の手間とコストを減らす売掛保証サービス
与信審査を続ける大切さは、ここまで解説したとおりです。ただし、与信審査には手間とコストがかかります。情報を集めて分析する作業を社内だけで回すのは、人手の限られた中小企業に重い負担です。専任の担当者を置けず、本業のかたわらで審査を続ける会社も多くあります。
そこで役立つのが「売掛保証サービス」です。
売掛保証サービスとは、取引先が代金を払えなくなったときに、保証会社が代わりに支払う仕組みです。取引先の倒産や支払いの遅れが起きても、保証の範囲で損失を埋められます。未回収の不安が減るため、新しい取引にも前向きになれます。
売掛保証サービスの大きなメリットは、与信審査を保証会社へ任せられる点です。保証会社が取引先の信用力を審査するため、自社の手間が減ります。情報収集や分析に追われず、本業へ集中できる時間が生まれます。専門の知識がなくても、安心して取引を判断できる体制です。取引先が増えても、審査の負担は保証会社が引き受けます。社内に与信の専門部署を置けない会社にとって、心強い後ろ盾でしょう。
代表的な売掛保証サービスが「URIHO(ウリホ)」です。URIHOの主な特徴は、次の3つです。
- 月額9,800円~の定額で利用できる
- 取引先の倒産と支払い遅延の両方を保証する
- 申し込みから保証開始までインターネットで完結する
承認率は95%と高く、信用力に不安があった相手とも取引を広げられます。他社では断られた相手でも、URIHOなら保証を受けられる場合があります。初回の保証開始日から1カ月間は、無料で試せる点も魅力です。与信審査の負担を減らしたい中小企業や個人事業主に向く仕組みです。気になる場合は、URIHOの利用を検討してみてください。
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まとめ
与信審査は、取引先の支払い能力を取引の前に確かめる手続きです。与信審査をしないと、売掛金の未回収・反社会的勢力との取引・連鎖倒産といったリスクが高まります。どれも、会社の経営を揺るがす深刻な問題です。
審査は、情報収集・分析・限度額の決定・取引条件の決定という4つのステップで進めます。集めた情報は、定量分析・定性分析・ビジネスモデル分析の3つで読み解くのが基本です。いくつもの角度から見れば、相手の信用力を正しく見極められます。
与信限度額の決め方は、仕入債務・取引予定額・純資産を基準にする3パターンです。複数の基準で計算し、もっとも低い金額を選べば、より安全な限度額に近づきます。
決めた限度額は、一度きりで終わりではありません。取引先の状態は変わるため、定期的な見直しや社内ルールづくりで、審査の質を保ち続けます。営業と管理部門で役割を分ければ、判断の甘さも防げるでしょう。
社内だけで与信審査を続けるのに負担を感じる場合は、売掛保証サービスへ任せる方法もあります。売掛保証サービス「URIHO(ウリホ)」なら、取引先の審査から未回収時の支払いまでを任せられます。自社の状況に合わせて、与信審査の進め方を選んでみてください。